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座りっぱなしの時間を区切る。食後の短い歩行を職場で取り入れる理由

デスクワークの合間に歩く従業員

導入

運動時間を確保できない日でも、座り続ける時間を小さく区切る工夫はできます。ただし、短い歩行の研究結果を「糖尿病を予防する」と言い換えることはできません。何が調べられ、何がまだ分からないかを分けて考えます。

本文

職場では、会議やPC作業が続き、数時間席を立たないことがあります。可能な範囲で、資料を取りに行く、電話を立って行う、昼食後に短く歩くなど、業務を妨げない中断を組み込みます。歩行が難しい職場では、立位や座位でできる軽い動き、作業交代などを検討できます。安全上、持ち場を離れにくい場合は、職場のルールを優先し、職務設計として実現できる方法を探します。

エビデンス

成人を対象にした7件の急性ランダム化クロスオーバー試験のメタ解析では、長時間座位と比較して、短い立位の中断は食後血糖を小さく低下させました(標準化平均差−0.31、95%CI −0.60〜−0.03)。軽い歩行では食後血糖(−0.72、95%CI −1.03〜−0.41)とインスリン(−0.83、95%CI −1.18〜−0.48)の低下が報告され、立位より歩行の効果が大きい結果でした。一方、各試験は主に1日以内の実験で、長期のHbA1c、糖尿病発症、心血管疾患を評価したものではありません。最適な頻度・時間も確立されていません。

企業・従業員への実践

「全員が20分ごとに歩く」といった一律ルールではなく、業務の区切りで立つ・歩く選択肢を設けます。会議の一部を立って行う、階段や給湯室まで歩くなど、小さく試し、参加しやすさや業務への影響を確認します。運動習慣の代わりではなく、長時間座位を減らす補助策として位置づけます。

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参考文献

Buffey AJ, et al. The Acute Effects of Interrupting Prolonged Sitting Time in Adults with Standing and Light-Intensity Walking on Biomarkers of Cardiometabolic Health: A Systematic Review and Meta-analysis. Sports Med. 2022;52:1765–1787. doi:10.1007/s40279-022-01649-4. PMID:35147898.

荒木 琢登/一般社団法人Tactical Med

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